仕事の考え方・やり方、異なる職種、各々に家庭の事情がある従業員に対して、働き方が一つしかないと言うのは会社の都合によるものです。
終身雇用、年功序列、長時間労働も戦後の日本を復興させるために必要な仕組みだったとは思いますが、会社の都合でもあります。
その働き方しかできなかった、文句を言っても何も変わらない、世の中の会社はみな同じだったから選択肢がありませんでした。
従業員は終身雇用で安心でき、出世もできる。何の疑問を持つことなく会社に言われるがままに働けばよかったのですが、働き方が合わない従業員、要領が悪い従業員に待っていたのは、家庭崩壊、身体を壊して入院、退職など、仕事で人生が変わってしまうことでした。

働き方改革を推進する上でまず必要なのは意識改革です。
終身雇用、年功序列、長時間労働という呪縛を解くことから始めなければなりません。

その会社にとって役に立たない人をいつまでも雇っていては、その人にとっても不幸なことです。
管理能力が無い人がマネージメントすることで一番被害を被るのはその部下達です。
納期や品質を無視した仕事の無茶振り、精神論だけを語るような従業員のモチベーションを削ぐ働き方はもう通用しません。
会社は、従業員に働きやすい環境(高い生産性で、効率よく、気持ちよく働ける環境であり、従業員を甘やかす職場環境ではありません。)を提供することが必要であることを理解する必要があります。
従業員は、その働きやすい環境を自分の仕事のスタイル、生活スタイルに合わせて利用し、最大のパフォーマンスが発揮できる働き方を考え実践することを理解する必要があります。

よく、「働き方改革=残業の削減」と言われますが、これは大きな間違いです。
働きやすい環境の提供と、その環境の中で自分にあった働き方をするという2つの歯車が噛み合って。初めて「働き方改革」が始まるのです。
その結果、残業が問題となっている会社に置いて「残業を削減する準備」が整うのです。
会社と従業員の意識改革がなく、ノー残業デーだけを決めたり、有給休暇の強制取得をさせたり、テレワークを強要する行為は、やはり会社の都合を押し付けているだけで何も変わりありません。

しかし残念なことに、残業削減こそが働き方改革と銘打って推進している企業は珍しくありません。
これでは従業員満足度が向上するわけもなく、かえって生産性は落ちるだけです。
表面だけを取り繕った働き方改革の施策は意味がありません。
時間と経費の無駄にしているだけなのです!